看護師をやめたい!!新人看護師3か月、私は休職しました。

こんにちは、主婦まちこです。
看護師歴12年、現在は潜在看護師で専業主婦をしています。


今回は、私が新人看護師時代に休職した時のお話をしようと思います。


私は新卒で入職後3か月で心身を病み3か月休職をしました。その後、同じ病棟に復帰して同じ病院に12年以上勤続しました。

現在看護師を辞めようかなと思っている方、心身を病みかけている方の何か参考になるかもしれません。

目次

新人看護師が休職に至るまでの流れ

専門学校を卒業し、私は地元の総合病院に就職しました。


配属されたのは、整形外科・耳鼻科・皮膚科・形成外科の混合病棟でした。


病棟は満床が58床、大体7~8割の病床稼働率でした。


4つの科全て手術もあるため、病棟の雰囲気としては常に忙しい感じでナースコールも多く先輩看護師たちはピリピリしていることも多々ありました。私は入職して4月末ごろには伝麻や局麻の手術出しを教えられました。


当時は3交代だったのですが、4月末ごろから準夜勤と深夜勤が始まりました。それぞれはじめの2回までの夜勤は4人での夜勤でしたが、3回目には3人夜勤になりました。


慣れない夜勤の生活リズムで身体的に辛くなり、覚えることだらけでキャパシティーオーバー。
記録も遅いし、点滴も失敗することが多かったり、患者さんとのコミュニケーションもうまく取れない。
やることが遅くて、深夜勤は定時が9時15分のところが終わるのが11時過ぎ。深夜入り前になかなか寝れないこともあって夜勤明けは家に帰っても機能停止していました。


こんなダメダメな自分は看護師なんて無理なんだ、もうやっていけない。


ナースステーションでは、私より何年も上の先輩看護師がリーダー看護師や主任にちくちく小言を毎日いわれ、陰口も蔓延っていました。


段々その陰口が全部私のことを言われている気がしました。


別に直接何かを言われたわけでもないのに悲しくなり、トイレで泣いたりすることもありました。


ついに6月末ごろ限界を迎え、プリセプターと師長に辞めたいことを報告しました。


院内にはスタッフの相談に乗るカウンセラーの方がいたので、まずはカウンセリングを受けられるように師長が手配してくれました。


カウンセラーに自分の悩み、今辛いこと、嫌なこと、辞めたいこと思いのたけを吐き出しました。


カウンセラーの方から、精神科受診を手配してもらい、院内の精神科の医師へ受診しました。


精神科の医師にもカウンセリングと同じようにお話をし、結果診断書が出ました。


プリセプターと師長に話をしてから診断書が出て休むに至るまでは非常に早く、相談した次の勤務から休職しています。




休職中は何をしていたのか?

精神科の医師からは、休職している間は自分の好きなように過ごしてくださいと言われました。


友達と遊んだり、外でお買い物したり、気分転換をはかるようにしてくださいと言われました。


極力仕事の事は考えないように、考えてもできるだけ朝に考えるようにしてくださいと言われました。


医師がいうに、人間は夜は考え事をしても悪い方向に考えがちになるとのことでした。


はじめは家でひきこもって寝たり、ごろごろしていました。人と会う気にはなれなかったし、病棟の先輩たちに迷惑をかけてしまって自分の好きなことをするのは悪い気がしてなかなか外へ行くこともできませんでした。


数日経過すると、家で寝て過ごすことで身体的な疲れは落ち着いてきたので、徐々に外へ行こうかなという気持ちが出てきました。


看護師とは全く関係ない高校の頃の友達と遊んだりしました。友達に仕事の事、休職の事を話してきいてもらいました。友達は私の話を親身になって聞いてくれたり、共感してくれたり、他愛もない話をして笑わせてくれたり、元気づけてくれました。


3か月間休職しましたが、一か月ごとに精神科の医師に診察に行きました。


そこで現在の状況を話しました。身体的に楽になってきたことや気分転換が図れるようになってきたことを話しました。





休職中に仕事について考えた結果

休職しだしてからすぐにはあまり仕事の事は考えずに自分の心身を癒していくことに専念していました。


3か月目からは今後どうしていこうかを真剣に考え始めました。


看護師という職業を辞めたいのか


今の病院を辞めたいのか


具体的には何が嫌で何が辛くて辞めたいのか


辞めたとしたら次はどうしていきたいのか



私の父と母は全く逆のことを言いました。


父は「お前の体が一番大事だからそんなに辛い思いして働くくらいなら違う職業についたらいい。ノイローゼになってほしくない。」


母は「せっかく頑張って苦労してとった看護師の資格なんだから、1年は頑張ってほしい。」


2人の思いを聴いて、自分の正直な気持ちはどうなんだろうと考えて結論を出しました。



私の結論は、同じ病棟に復帰するでした。






休職から同職場に復帰した理由

3か月休職して仕事について考えた結果、私は同職場に復帰することに決めました。


なぜ復帰することにしたかというと、まずは病棟の師長とプリセプターがとても良い方だったからです。この2人との関係が悪かったら100%復帰していないと思います。


師長はとても明るく優しい方で私の事を気遣ってくれました。プリセプターも親身になって私の話を聴いてくれる頼れる先輩でした。


師長は病棟内に苦手な人はいないか聞いてくれて、夜勤でできるだけ一緒にならないように配慮してくれたりしました。


プリセプターは私の休職中とても心配してくださったみたいで、連絡を取りたいのも必死で我慢していたそうです。(精神科医師に連絡とることを禁止されていたそうです。)


悪口を言ったり雰囲気の悪い先輩たちは一部で、他にも優しい先輩が沢山いたというのも理由の一つです。


私は人見知りで新しい環境に行くことにストレスをかなり感じるので、新たな人間関係を築いていくよりは復帰する方がストレスが少なく済むのではと思いました。


病棟の診療科は混合病棟で多くの事を覚えていかなくてはいけませんが、少しずつ手術出しなども学んでいるところだったし、もう一度この病棟で働いていこうと思いました。




同じ職場に復帰して実際どうだったか?

急に休職したので職場のスタッフにはとてつもなく多大な迷惑をかけたと思います。夜勤メンバーも自分を1として数えられていたので勤務の変更とかすごく大変だったと思います。(ほぼ月末だったので、翌月の勤務表は出来上がっていました…)


そんな迷惑をかけたのですが、スタッフの皆さんは暖かく私を迎え入れてくれました。


特にプリセプターは復帰してから職場で悩んだりしていないか気にかけてくれたり、プライベートでもご飯に行ったりして仲良くしてくれました。


プリセプターが2年目の先輩など若手の看護師を誘って一緒にご飯会を開いてくれたりして、そこで仕事の愚痴とかを言える環境を作ってくれたりしました。


そういう交流から職場でも先輩たちに何か依頼したりするときも声をかけやすくなったり、楽しく仕事ができるようになっていきました。


相変わらず病棟の業務自体は大変でしたが、周りの先輩たちに支えられていると実感があってか以前より苦痛ではなくなりました。

休職して良かったこと

心身ともにリフレッシュできた

休職で体も心もゆっくりと休むことができました。

休職する前は仕事のネガティブなことばかり考えていて、次の日仕事なのになかなか寝付けず、実際に睡眠不足で職場に行ったりすることもありました。

大切な友人と会って話す時間もとれて精神的にもかなり癒されました。

仕事についてゆっくり考えることができた

3か月休んだことで心身が回復してきた状態で今後の仕事をどうするかゆっくり考えることができました。


看護師をやめようかとも考えたり、違う病院を探そうかとも考えたり、病棟を変更してもらうことも考えたり、色々な方向性を考えました。


心身が疲弊している状態では冷静な判断ができなかったりするので、私にはこの休職していた時間はとても大事で必要な時間でした。

気が楽になった

長い期間休んでいてふと、

『辞めようと思えば簡単に辞められるんだ』

と思った瞬間がありました。そこから一気に気が楽になりました。

復帰しようと思えたのも、

『次に本当に辞めたいと思ったら辞める!もう一回だけ看護師を頑張ってみよう!』

と思ったからです。

休職する前、辞めたい・辛い・仕事行きたくない・体がだるい・眠れない等、ネガティブまっしぐらだったのが休職中に徐々に気持ちの変化が起こりました。

休職しながらも収入があった

職場によっては給料保障がある病院もあります。私が勤めていた病院では病気休暇があったので休みながらも収入がありました。

勤務先の就業規則を事前に確認しておくといいと思います。



まとめ

看護師を辞めたい!と思ったとき、私は休職しました。

特に精神的に参ってきている場合、無理して働くことはどんどん症状を悪化させてしまいます。

自分を大切にすることが最優先です。


私が行ったこと↓

  • プリセプターと師長に相談
  • 病院のカウンセラーにカウンセリングを受ける
  • 精神科に受診する
  • 休職

新人看護師でのあの3か月の休職期間がなかったら、12年も勤続できてなかったのではと思うほど、今でもあの期間は私にとって大事な期間だったと思います。


今、看護師を辞めたい!と思っている方、どうか1人で悩まず周りの人に相談して下さいね。
時には休職という選択もあります。あなたがよき方向に進みますよう、私も応援しています!













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