こんにちは、まちこです。
今回は、私が看護師として働いていた時の経験を交えながら、手術室を辞めた理由を書いていこうと思います。
病院によって勤務体制や人員数、手術を行う診療科の多さも違うので参考程度にご覧ください。
手術室へ異動になって仕事を辞めた理由
- 仕事内容のギャップについていけない
- オンコールの日が多く家にいても休まらない
- 夜勤手当が無くなった事で給料が減った
- 器械出し看護師はしんどい
手術室看護師の仕事内容のギャップについていけなかった
大きく言いますとこれに尽きますね。
病棟看護師と手術室看護師ではかなり仕事内容が異なります。
病棟で行っていた清拭などありません。
ピンポンピンポン鳴るナースコールへの対応などありません。
1人の患者さんとは術前訪問と術後訪問、手術中と関わる時間が限られています。
私は患者さんと関わる時間が好きだったので、関わる時間が少なく感じてしまい残念に思いました。
私が勤めていた病院の手術室では、はじめに全体で手術スケジュールの確認と情報共有をしたあと、中材業務を行っていました。
前日に手術で使用した器械を滅菌するのです。パッキングをして滅菌の機械に入れたりという作業です。
病棟にも滅菌パックされた鑷子やクーパーなどあると思いますがそれです!
無影灯のハンドルなど凹凸がある物はパッキングしづらく、
はじめは何回も失敗して、自分はこんなこともロクにできないのかとへこんだこともありました・・・
ある程度の中材業務を終えた後から、手術の準備をしていきます。
器械出し看護師の場合は手術に使う器械を集めて、器械台に清潔操作で出して準備します。
膨大な量・種類の器具を使用する手術も多く、器具を覚えるのも大変でした。
オンコールの日が多く、家にいても休まらない
病院の勤務体制や人員数にもよりますが、私は月に7~8回のオンコールの日がありました。
その中で休みの日のオンコールは3日程度でした。
いつ呼び出されるかわからない状況は、せっかくの休みも落ち着かなかったです。
呼び出されたら30分以内に行かなくてはならなかったので、
人との予定は入れられなかったです。
例えば土曜日の朝に呼び出されて12時間仕事をしたとしても、
振替の休みはなかったです。
日曜の夜から月曜の朝方まで勤務した場合は、
月曜の日勤がお休みになったりはしました。
なので土曜に呼び出されると純粋に休みが少なくなるんですよね。
夜勤手当が無くなった事で給料が減った
オンコールの日は待機手当がつくものの、
呼び出しが少ない場合は夜勤をしない分、
病棟勤務より給料が減りました。
そもそも異動してからすぐにはオンコール対応ができないので、
異動後数カ月は純粋に日勤の勤務のみで4万くらい減りました。
私が働いていた病院では手術をする診療科も少なく、
緊急手術で呼び出されることも多くはありませんでした。
手術室で勤務したのは1年4ヶ月でしたが、
その中で病棟勤務の時より給料が良かったのは1度だけでした。
その1度は、休日の深夜に脳神経外科の長時間手術が行われた時でした。
給料は多く欲しいけれど、時間外勤務ありきは嫌だと思いました。
器械出し看護師はしんどい
手術中に医者にメスやクーパー渡したりする看護師です。
手術中ガウンを着るので暑いです。
整形外科の手術の場合、途中に透視で骨を確認したりするのでガウンの中に更にプロテクターをつける場合もありました。
重いし、暑いしかなり辛かったです。
手術中はトイレ行く事もできないですし・・・
長時間の手術で立ちっぱなしの事もありました。
体調管理を万全にしても、いつも体調悪くなりませんようにと祈っていました(笑)
手術によってはかなり現場もぴりついたりしていて、
先輩は渡した器具を間違えたら勢いよく投げ返されたこともあったそうです。
こんな人が手術室看護師に向いていると思います!
散々辞めた理由を書いてきましたが、手術室看護を一度でも経験できて良かったと思っています。
手術中の不安が最小限になるように声掛けをしたり、手術進行がスムーズに進むようにタイミングをみて器械出しをしたり、執刀医や麻酔科医とのチーム連携にやりがいを感じたり、病棟では経験できないことを経験できます。
- 解剖学の知識を増やしたい人
- 緊急対応などにやりがいを感じる人
- 様々な診療科を勉強したい人
- 手術を受ける患者のサポートをしたい人
なんかが手術室看護師に向いていると思います。(私は無理でした・・・)
終わりに
病棟看護師歴10年以上の私が手術室へ異動になって辞めた理由
- 病棟の看護業務とのギャップについていけなかった
- オンコールの日が多く家でも休まらなかった
- 夜勤手当が無くなり給料が下がった
- 器械だし看護師がしんどかった